令和7年 新年のごあいさつ(令和7年1月1日)
巳年 新たなステージに向かって、飛躍の一年に!
新年明けましておめでとうございます。
町民の皆さまにおかれましては、お健やかに新春をお迎えのことと心からお慶び申し上げますとともに、日頃から町政にお寄せいただいておりますご支援とご協力に対しまして、厚く御礼を申し上げます。
昨年を振り返りますと、八雲神社の祭典「天王祭」や東京オリンピック、パリオリンピック2大会連続メダリストの須﨑優衣選手による「ふるさと人づくり講演会」、あばれる君のお笑いライブ等で盛り上がった「やまつり元気祭」や大勢の子供たちが参加してくれた「ふれあい駅伝」、柳田邦夫先生やあべ弘士先生を招聘して開催した「えほんフェスタ」など、多くのイベントが制限なく通常どおりに開催され、少しずつではありますが、コロナ禍前の活気や賑わいを取り戻していく中で、改めて人と人との交流の大切さ、笑顔で集えることの素晴らしさを痛感したところであります。
一方、社会・経済面では、大手企業を中心に高い水準での賃上げが行われたものの、ウクライナ紛争の長期化や中東情勢の悪化、歴史的な円安等により、エネルギー価格や諸物価の高騰が続いていることから、賃金の伸びが物価上昇に追いつかず、私たちの生活を圧迫する大変厳しい一年でもありました。こうしたことから、本町におきましても、国や県と連携を図りながら、日常生活に密接した電力・ガス等のエネルギーや食料品等の価格上昇による影響が大きい低所得世帯を対象とした給付金の支給や、子育て世代の負担を軽減するための「すこやか赤ちゃん誕生祝い金」や「高校生奨学助成金」の増額、こども園・小中学校における「給食費の無償化」等の取組を進めてまいりました。今後も厳しい状況が続くと思われますので、引き続き、子育て支援の充実や生活支援・事業支援を通じた地域経済の活性化に取り組んでまいります。
また、近年は気候変動等の影響も相まって、地球規模で災害が発生し、年々激甚化しています。幸いにも、昨年本町におきましては、大きな災害はありませんでしたが、いつ発生するか予測のつかない災害に対して、より一層の備えが必要であります。道路・河川等のインフラ整備をはじめ、避難所開設時に使用する備蓄品の管理を適正に行うとともに、町民の防災意識の高揚を図るなど、防災・減災対策の強化に努めてまいります。
さて、本年は、未来を担う子どもたちが安心して活動できる教育環境を構築するための「矢祭中学校施設整備事業」や町営グラウンドの照明をLED化するための「町営運動場夜間照明施設改修工事」に取り組むとともに、矢祭中央公民館(仮称)や東館駅舎の建築設計に着手し、東館駅周辺施設の整備を本格化させてまいります。中央公民館については、昨年末に町民代表による検討委員会からの答申があり、整備計画の方針と骨格が見えつつあります。引き続き、令和10年度の供用開始に向け検討を重ね、交流し、学び、考え、育み、そして、実践する拠点づくりを目指して整備を進めてまいります。また、町の中心にある東館駅については、JRによるスリム化事業が次年度完了予定であることから、次年度、駅舎の基本設計等に着手し、駅前広場を含めた令和11年度の供用開始に向け歩みを進め、駅東側中心市街地の振興と賑わい創出につなげてまいります。
また、町の将来像、「まちが好き 共に生きて 笑顔あふれる やまつりまち」の実現に向けて策定した「第6次矢祭町総合計画」が令和7年度で終期を迎えることから、その総仕上げに取り組んでまいります。さらに、「若者に選ばれるまち」、「子育て世代が住みたくなるまち」といった新たなステージに向け、デジタルトランスフォーメーション(DX)戦略をはじめ、2030年を期限とするSDGsの達成や2050年を目標とするカーボンニュートラルの実現なども見据えながら、令和8年度からの5年間を計画期間とする次期総合計画を策定し、町民の皆様が愛着や誇りを感じることのできる矢祭ブランドを創造するとともに、シティプロモーション(地域の魅力を内外に発信し、その地域へヒト・モノ・カネを呼び込み地域経済を活性化させる活動)に取り組み、誰一人取り残さない未来に持続可能な町政を着実に進めてまいります。
少子高齢化に伴う人口減少は、持続可能なまちづくりを目指す本町にとりましても、喫緊の課題であります。今後も、「笑顔あふれる共創のまちづくり」を信条に、新たな決意と情熱をもって、町民の皆様の心に寄り添った取組を進めるとともに、継承と刷新の精神で積極果敢にチャレンジしてまいりますので、本年もこれまでと変わらぬご理解とご支援、ご協力をお願い申し上げます。
結びに、町民の皆様にとりまして、幸多き飛躍の一年となりますことを心からご祈念申し上げ、新年のご挨拶といたします。
令和7年1月1日
矢祭町長 佐川正一郎
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- 2025年1月1日
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