町長祝辞

穏やかな陽射しに春の訪れを感じる今日の日に、矢祭中学校の卒業式が挙行されますこと、心よりお慶び申し上げます。

只今、卒業証書を授与された37名の皆さん、ご卒業誠におめでとうございます。これまで皆さんを温かく見守り導いてくださった先生方やご両親、ご家族の皆様と共に今日の栄えある門出をお祝いできることを私も心から嬉しく思います。

皆さんにとって、矢祭中学校で過ごした3年間は、どのような時間であったでしょうか。これまで以上に、勉学に励んだ人もいれば、部活動での活躍を目指して、運動に打ち込んだ人もいるでしょう。普段の学校生活や各種行事、休日のイベントなどを通して、かけがえのない友情を育む時間でもあったのではないかと思います。

本日、新たな旅立ちを迎える皆さんに、日本の実業家、渋沢栄一氏の言葉を贈りたいと思います。

それは、「夢なき者は理想なし」です。幸せな人生は、夢を持つところから始まる。だから幸福になるには、夢を持つことが大切だと言っております。自分がやりたいこと一年後の自分の理想像を描き一歩ずつ自分の人生設計を組み立てて欲しいと願っております。

この矢祭中学校で一緒に学んだ友達のことは、一生忘れることはないでしょう。大切にしてください。そして、それぞれの夢に向かって、自信を持って頑張ってください。皆さんの進むべき道は、決して平坦ではありませんが、皆さんには家族や友人、大勢の理解者がいます。人生は悩みながら成長するものです。いつか必ず大きな実を結ぶことになると信じています。固い意志と困難に挑戦する勇気を持って、多くの人との出会いと一つ一つの努力の積み重ねを大切にしてください。また、本との出会いも忘れないでください。

皆さんが小学校5年生のときに始まった「子ども議会」も今年で5回目となりました。「町の未来を語る会」での意見や質問も、町にとって大変貴重なものばかりで、町の将来像を一緒に考えていきたいという思いが伝わってまいりました。これからは、高校生や大学生、幅広い若い世代との意見交換会も企画したいと考えておりますので、その際には皆さんにも是非参加して、意見を出していただきたいと思います。

結びになりますが、今日まで、ご指導くださった校長先生をはじめ諸先生方、また、日頃より子供たちを見守り、ご支援を賜りました地域の皆様に深く感謝を申し上げますとともに、これまで慈しみ育ててこられましたご家族の皆様に深く敬意を表し、心からお祝い申し上げます。

本日、ご卒業される皆さんの、更なるご成長とご活躍を心からお祈り申し上げ、祝辞といたします。

本日は誠におめでとうございます。

令和6年3月13日

矢祭町長　佐川正一郎

• 2024年3月14日
• 印刷する