町長式辞

輝かしい新春を迎え、本日ここに「二十歳の成人式」を挙行するにあたり、ご挨拶を申し上げます。

ご参会の皆様、誠におめでとうございます。

日本の未来を担う皆さんが、心身ともに健やかに成長され、二十歳を迎えられたこと、町を代表し心からお祝い申し上げます。

ご出席された皆さんの門出をお祝いするとともに、今日まで深い愛情を注いでこられたご家族の皆様、地域の皆様、そして教え導いてくださった恩師の方々に敬意を表し、心からお喜びを申し上げます。

また、ご来賓の皆様方には、公私共にご多用のところ、ご臨席を賜り、厚く御礼を申し上げます。

今回、対象となられた皆さんは、平成15年4月2日から平成16年4月1日に生まれた52名の方々で、本日は46名の皆さんに出席をいただきました。ありがとうございます。

さて、皆さんは本県三春町出身の田部井淳子さんをご存じでしょうか。彼女は、世界最高峰「エベレスト」に女性で世界初となる登頂と世界初の7大陸最高峰登頂を成し遂げた女性です。

田部井さんの登山人生の中で「もうダメだ」と思ったことが、3回あったそうです。

まさにエベレスト登頂の際もそうでした。雪崩に巻き込まれケガをして、誰もが下山を考えたとき、「私は登り続ける」という強い意志で、歩み続け、世界初の登頂を成功させました。

また、田部井さんは、「諦めず、苦しいけど一歩一歩登って行けば、必ず頂上には着ける。前へ前へ、立ち止まってしまったらそこで終わり。ゆっくりでもいいから、一歩一歩前に進んで行けば、自分の夢や目標に辿り着く。苦しい時こそ明るく！です。」とも語っておられました。

皆さんの今後の人生においても、何事も諦めることなく、挑戦する強い気持ちを持ち続けていただきたいと思います。

矢祭町としても、皆さんにとって魅力のある町、ここに帰ってきたい、住み続けたいと思える町となるよう、町政運営に努めてまいります。今後皆さんからの意見を聞く場も作りたいと考えておりますので、その際はご参加いただきたいと思います。また、町のPRなど情報発信についても、お手伝いいただければと思います。

結びに、皆さんの輝かしい前途に幸多からんことを祈念するとともに、これまでお世話になった周囲の方々への感謝の気持ちを忘れることなく、更なるご活躍を心から願い、また、ご臨席の皆様方のご健勝とご多幸を心からお祈り申し上げ、式辞といたします。

令和6年1月7日

矢祭町長　佐川正一郎