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矢祭町ゆかりの偉人

「吉岡 艮太夫」 ~日本初の遠洋航海任務達成者~

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名 前  吉岡 艮太夫(よしおか ごんだゆう)

幼 名  鈴木 勇平(すずき ゆうへい)

天保元年2月26日~明治3年11月18日(1830~1870)  享年41

 

 吉岡艮太夫は、天保元年、石井村(現在の矢祭町中石井)の豪農 鈴木家の次男として産まれました。幼名を勇平といいます。幼少から熱血多感、青雲の志を持っていた吉岡は、17才のとき故郷を離れ、日本各地をめぐり歩き学問武芸を修めます。苦節努力の甲斐あり離郷から8年後には、旗本牧志摩守の祐筆を勤めるようになりました。23才の年、直参である吉岡家の養子となってからは、徳川の表台所人となり、後に海防事務取調方、幕府海軍創設とともに軍艦取調役を務めるなど、めきめきとその頭角を現し才能を発揮します。

 安政7年、吉岡は日米通好通商条約批准のため渡米する使節団の船、ポーハタン号の随伴艦として出港する護衛艦「咸臨丸(かんりんまる)」に、軍艦奉行である木村摂津守の秘書兼公用方、操錬所勤番事務長として乗船し、日本人初の遠洋航海任務を果たします。渡航の際には、教授方頭取の勝麟太郎(海舟)、通訳方の中濱(ジョン)万次郎も同船しています。木村の従者であった福澤諭吉の姿もありました。

 大任を果たし帰国後は、神奈川奉行支配定番役頭取取締となり、新番、長崎奉行支配組頭、別手組頭取取締となりました。後に大政奉還、そして幕府解体となる時も、幕臣としての志を貫き生涯その身を捧げました。

 真面目で誠実、正義感の強い人物であったことから、上からの信頼も厚く、また部下にも慕われていました。晩年の新旧政府軍混乱の最中には、別手組の者をはじめとし、艮太夫の下に会した同志の人数は300人以上といいます。しかし、それに紛れて艮太夫の部下を騙り、乱暴狼藉を働く者が少なくありませんでした。結果、艮太夫はその罪を被り斬罪となります。人望の厚さが仇となった最期でした。

 

 艮太夫は青年期から書風が雄勁、和歌に堪能でした。晩年、2度に渡り漫遊した奥州の旅中にも多くの歌を詠み、また逝去の直前には辞世の句を残しています。

『『『辞世の句』の画像』の画像』の画像

郭公(ホトトギス) 我をいざなへ死出の山 ひとり行く身の友しなければ

吉岡 艮太夫  行年四十一  午年十一月十八日死  辞世

 

吉岡艮太夫 関連書籍一覧

網淵 謙錠 『剣』 

中央公論社(1988)

戊辰戦争後の屈辱への憤りを剣に賭けた武士たちの壮烈な人生を鮮やかに描く歴史小説10篇。「斃(へい)」の篇に吉岡の生涯について書かれている。

植松  三土里 『桑港(サンフランシスコ)にて』 

新人物往来社(2004)

幕末、咸臨丸による日本最初の太平洋横断の快挙の影に隠された水夫たちの4ヵ月におよぶ異国での暮らしと、海の男の絆を描く物語。表題作のほか、常磐炭鉱の創業者、片寄平蔵の生き様を活写する「燃えたぎる石」を収録。

小島 長蔵  『吉岡艮太夫小傳』

小島 長蔵(1919)

吉岡の子孫により出版された伝記。吉岡の日誌や旅記などを集約。

母澤 寛 『勝海舟 第2巻・咸臨丸渡来』 

新潮社(1966)

勝海舟の視点から咸臨丸渡航の様子を描いた歴史小説。

矢祭もったいない図書館で閲覧できます!

柴田 錬三郎 『柴田錬三郎選集17 後期短編集「幕臣一代」』

集英社(1965)

歴史小説家 柴田錬三郎が描く、幕臣吉岡の生涯。短編小説。

土井 良三 『咸臨丸 海を渡る』 

中央公論社(1998)

咸臨丸提督 木村摂津守の従者として渡航した、長尾幸作の航海日誌「鴻目魁耳」を始めとし、当時の乗船者の日誌を、幸作の曾孫である著者が現代語訳し当時を辿った著書。 

矢祭もったいない図書館で閲覧できます!

福澤 諭吉 『福翁自伝』

岩波書店(1983)

福澤諭吉の自伝。咸臨丸渡航当時の状況を、従者の立場であった福澤が、幕臣とは別の視点で描く。吉岡とのやり取りについても書かれている。  矢祭もったいない図書館で閲覧できます!

文倉 平次郎 『幕末軍艦咸臨丸』

名著刊行会(1969)

オランダから海軍の技術を学んで3年余。遣米使節の護衛艦として太平洋を横断した咸臨丸。オランダで建造された咸臨丸の竣功から、米国への派遣、維新をへて開拓使の所管となるまでを徹底的に調査・研究した記録。

本山 萩舟 『近世数奇伝(上巻)』

博文館(1942)

小説・随筆家 本山萩舟が描く、近世の時代に生き、数奇な運命を辿った人物の伝記集。

横浜開港資料館 『咸臨丸 太平洋を渡る -遣米使節140周年-』

横浜開港資料館(2000)

横浜開港資料館企画展「咸臨丸太平洋を渡る」の図録。  矢祭もったいない図書館で閲覧できます!

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