令和5年 新年のごあいさつ(令和5年1月1日)
卯年 新たな拠点づくりに向けて 飛躍の一年に
新年明けましておめでとうございます。
町民の皆様には、輝かしい希望に満ちた新春を清々しくお迎えのことと、心からお慶び申し上げます。また、日頃から町勢伸展のためにお寄せいただいておりますご支援とご協力に対しまして、心から厚く御礼を申し上げます。
約3年前から続く新型コロナウイルス感染症の蔓延につきましては、皆様の日頃からの感染対策やオミクロン株対応2価ワクチン等のワクチン接種も進み、昨年の夏以降、国内の新規感染者数は減少傾向にありましたが、10月中旬以降、再び増加に転じ、季節性インフルエンザとの同時流行とも相まって、第8波の感染が危惧されておりますので、引き続き、感染予防にご協力をお願いいたします。
また、昨年は、長引くコロナ禍の影響やウクライナ情勢の影響に伴う原油価格の高騰や原材料・資材価格の上昇、さらには、為替相場の急激な変動により、私たちの生活や経済活動に深刻な影響を及ぼした一年でありました。こうしたことから、本町におきましても、国や県との連携を図りながら、町民を対象とした「暮らし応援プレミアム付商品券」の販売や、町内事業者を対象とした「米価対策事業」、「燃油価格高騰対策支援事業」、「地産地消宿泊プラン事業」、「新型コロナウイルス感染症事業所改良事業」、「オンライン環境整備事業」など、生活者・事業者支援に取り組んでまいりました。今後も日常生活に密接したエネルギーや食料品等の価格上昇など、厳しい状況が続くと思われますので、引き続き、効果的な生活支援策や経済支援策を講じてまいります。
さて、町長として町政の舵取りを担わせていただいてから3年8ヶ月となりました。この間を振り返りますと、就任1年目は、地域の問題を把握し、町民の声を町政に反映すべく、地域懇談会を36年ぶりに開催し、多くの皆様から生の声を聴かせていただきました。また、令和元年10月の東日本台風では、久慈川に架かる高地原橋が流失するなど、未曽有の被害に見舞われたことから、災害対応に奔走する日々が続きました。2年目以降は、災害からの復旧・復興と地域懇談会で頂いたご要望等への対応、さらには、今なお続く新型コロナウイルス感染症との闘いと、非常に厳しい3年8ヶ月でありましたが、町民の皆様のご協力をいただきながら全力で対応してまいりました。
おかげさまで、令和3年11月に東日本台風で被災した高地原橋が復旧したほか、令和4年10月には、長年の悲願でありました、国道349号の下関工区と小田川工区が早期完成を迎えることができました。これもひとえに、国、県をはじめ、多くの関係者の皆様、そして、町民の皆様のご支援ご協力の賜と心より感謝申し上げます。両工区の全線開通により両地域における安全で円滑な通行が確保されるとともに、交通ネットワークが強化され、物流の効率化や地域間交流の活性化はもとより、周辺地域の社会的・経済的発展に大きく寄与するものと期待しております。
令和5年度は、令和3年度からスタートした矢祭町第6次総合計画の見直しの年となります。本町におきましても、急激な人口減少や少子高齢化に伴い、地域産業を取り巻く環境は年々厳しさを増しております。農業においては、担い手の高齢化や専業農家の減少、さらに農産物の価格低迷といった農業経営条件の悪化により、耕作者が減少し、耕作放棄地が増加している状況にあります。また、商工業においても、経営者の高齢化や後継者不足、空き店舗の増加が課題となっており、新たな地域ブランドの創出や地域資源を生かした商品開発、移住・定住に関する相談や情報提供に取り組み、まちの賑わい創出と商業の活性化を図る必要があります。
このため、総合計画の見直しにあたっては、各種事業の進捗と内外情勢の変動等、長期の展望に立って、施策の有効性を精査するとともに、魅力ある力強い矢祭町の構築に向けて、必要な施策を盛り込む作業に取り組んでまいります。そして、令和5年度は、DXを推進するための地域活性化企業人制度を活用したICTアドバイザーによるデジタル人材の育成やデジタルサービスの提供による利便性の向上と業務の効率化に注力するとともに、農林業を活用した新たな産業拠点、地域の観光施設と連携した様々な人に楽しんでいただける交流拠点、矢祭の魅力を全国に発信する情報拠点、さらには、本町の防災機能を強化・補完する防災拠点の機能を有し、今後のまちづくりの重要施策となる「やまつり道の駅構想」の策定に向けた準備を進めてまいります。
これからの「まちづくり」は、町民、地域、行政が一体となって、共に創り上げていくことが重要です。今後も町民の皆様の声に真摯に耳を傾け、町民の皆様と協力・連携を図りながら、夢をもって子育てができ、お年寄りが尊敬され、誰もが健康で安心して暮らせる「共創・協働のまちづくり」を進めてまいりますので、変わらぬご支援とご協力をお願い申し上げます。
結びに、一日も早い新型コロナウイルス感染症の収束と災害のない穏やかな一年でありますこと、そして、町民の皆様にとりまして、幸多き飛躍の一年となりますことを心からご祈念申し上げ、新年のご挨拶といたします。
令和5年1月1日
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- 2022年12月22日
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